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THINK AGAIN 発想を変える、思い込みを手放す アダム・グラント著


 

1.はじめに

アダム・グラント氏の著書は、これまでも読み、感銘を受け、感想を綴ってきました。

bookreviews.hatenadiary.com

 

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その方の新作ということで早速購入し、自身の2022年ゴールデンウィーク(といってもカレンダー通り、平日は仕事です)中の課題図書と位置づけ、時間をかけて読みました。

直訳すると、「再考」です。

また、日本語の副題としては、「発想を変える、思い込みを手放す」となっています。

フローチャートや説明の挿絵が、適切に「再考」の重要性についての理解を進めるのを手伝ってくれます。

2.内容

(1)Part1:自分の考えを再考する方法

①今、自分の「思考モード」を見直せ
  • たいていの人は、自分の知識や専門技術に誇りを持ち、信念や見解に忠実であり続ける。こうした態度は、揺るぎない信念を持つことで報われる安定した世界においては道理にかなっているだろう。しかし厄介なことに、私たちは急速に変化する世界に生きている。めまぐるしく変化する社会では、人は考えることと同じくらいの時間を最高にも費やす必要がある
  • 残念なことに、いざ自分の知識や見解となると、「正しいか」ではなく、「フィーリング(直感的に正しいと思うか)」を物差しにしがちだ。私たち一人ひとりが自分に対するセカンドオピニオン、つまり自分自身を客観的に見、第二の見解を持つことを習慣づける必要がある。
  • 脳の処理速度が速いからといって、柔軟な思考の持ち主であるとは限らない。どれだけ高い能力を持っていても、考え方や見方を変えようとする意志が無ければ、多くの再考察の機会を見逃してしまう
  • 自分は他者よりも客観的にものごとを見ることができると信じている人が「私は偏見にとらわれていない」バイアスを持つ。賢明な人ほど、この種の罠にはまりやすい。頭のいい人ほど、自分の限界に気づかない傾向が強い。あなたが考えることを得意とするなら、あなたの考え直す力は人よりも劣る可能性がある
  • 欠点を自覚することで懐疑への道が開かれる。欠けている知識を問うことで、自分が持たない情報に対する好奇心が生まれる。探し求めるうちに新しい何かを発見し、「学ぶべきこと、発見すべきことは、まだたくさんある」と自覚することで、謙虚さを保てる。知識がパワーであるなら、無知に気づくことは英知といえるだろう。
  • 知識の欠点は、時として未知を受け入れたがらないこと。人は新しいことを受け入れる能力や積極的な意思があってこそ、よい判断ができる。
②どうすれば「思考の盲点」に気づけるか
  • 能力の低い人は多くの状況において、自己の不適格性を認識できない。この「ダニエル・クルーガー効果」によると、人は能力が欠如している時、自信過剰になる傾向がある。
  • 人は自分の知識に確信を持っていると、知識の隙間や誤認を探そうとはしないし、当然ながらすき間を埋めたり修正したりしない。心の知能指数テストでの獲得スコアが低いほど、自己を過大評価し、さらには実際の結果を不正確または不適切として拒む傾向が強いという研究もある。よって、自分磨きや自己改善のために注力する可能性が極めて低い。
  • 人が自信過剰になりやすいのは、ド素人からワンステップ進み、アマチュアになった時だ。ほんの少しの知識が危険になりうる。微々たる情報だけで満足し、それをもとに意見を言ったり判断したりしていると、「マウント・ステューピッド(優越の錯覚)」のてっぺんにいることにも、盲目になっていることにも気づかなくなる。
  • 素人からアマチュアに移行する過程で、再考サイクルが崩れる可能性がある。人は経験を積むにつれて、謙虚さを失うものだ。過信サイクルのなかで、人は自分の知識の質や量を疑問視しなくなり、知らないことに興味を持ったりしなくなる。錯覚や誤った思い込みにとらわれ、自分の無能さに気づかない。
  • 謙虚さとは、自信を控えめに持つことではない。元来、「謙虚さ」とは、しっかりした知識や能力、つまり自分の過ちや不確実さを認識する力を表している
  • 傲慢になると、人は自分の弱点が見えなくなる。謙虚さは反射レンズであり、私たちに自分の弱みをありのまま映し出してくれる。そして、バランスの取れた自信と謙虚さは補正レンズだ。これにより私たちは弱点を克服することができる。
③「自分の間違い」を発見する喜び
  • 目標は間違いを減らすことではない。大事なのは、自身の過ちを認めることだ。人は誰もが、自分が認めるよりもはるかに多くの間違いを犯している。自分の過ちを否定すればするほど、より深い墓穴を掘っていることに、どうか気づいてもらいたい。
  • 私たちは自分の意見や考えに固執するあまり、それらが的外れで、修正されなければならない場合でも、その事実さえも見落としてしまう。自分の過ちを素直に喜べるようになるには、固執を分離(デタッチ)しなければならない
  • 数えきれないほどの研究者や専門家がトランプが大統領に選ばれる可能性(そしてBrexitが現実になる可能性)を過少評価した。なぜなら、彼らは過去の予測と自身のアンデンティティに、あまりにも感情的になりすぎたからだ。もし、優れたフォーキャスターになりたければ、昨日までの凝り固まった観念を捨てなくてはならない
  • 自身の過ちを認めることで能力が過小評価されることはない。それは誠実さ、そして学ぼうという前向きな姿勢のあらわれである。自分のミスを明らかにする新しいデータを否定するのではなく認めることで、彼らに対する信用や評価は上がる
④「熱い論戦(グッド・ファイト)」を恐れるな
  • 異なる意見がぶりかり合う理性的な対立(タスク・コンフリクト)が建設的であり得るのは、思考や意見の多様性がもたらされ、メンバーが過信サイクルに陥るのを引き留めてくれるからだ。タスク・コンフリクトが生じているとき、人は謙虚さを保ち、疑問があれば臆せず表明し、常に新しいアイディアを探し求める。そうすることにより複眼的に考察し、人間関係を損ねることなく、一歩一歩真実に近づいていくことができる。
  • 挑戦的なネットワークの理想的なメンバーは、非協調的な人だ。非協調的な人こそ、思い込みを手放し、発想を変えるために、これまでのやり方や不文律に対して臆することなく疑問を投げかける(特に指導者が理解を示さないとき)からだ。彼らは耳の痛い意見でもはっきり述べる。
  • 私たちは、自分に同調してくれる人よりも、自分の見解に意見してくれる人からより多くを学ぶことができる。指導力がある人というのは、批判も受け止め、それを成長の糧にできる指導力のない人は、批判の声を押さえ込み、成長の機会を逃している。
  • 最も有益な批評をしてくれるのは、ほとんどの場合、非協調的なギバーだ。彼らの目的は、研究を向上させることであって、自身のエゴを満足させることではない。彼らが他者を批判するのは、自分に自信が無いからではない。私を気にかけてくれるからこそ、異を唱えてくれるのだ。彼らの批判は愛のムチだ。
  • よい対立では、私たちは挫折や失敗を戦うのではない。プロペラのごとく私たちを推し進めてくれる人たちと意見をぶつけ合う。異なった方向に回転する2つのプロペラがあれば、私たちの思考は地上付近に留まるのではなく、限界を越えるために飛び立つことができる

(2)Part2:相手に再考を促す方法

⑤「敵」と見なすか、「ダンスの相手」と思うか
  • 平均的な交渉人は、戦いの場にあまりに多くの武器を持ち込んでしまう。彼らが失地する理由は、最も説得力のある根拠の薄弱さにあるのではなく、最も説得力のない根拠がぐらついていることにある。
  • 他者の考え方を変えたいとき、自分の考え方を変えることを拒否していては、一歩も先に進めない。まずはこちらがオープンな姿勢を示し、自分の主張の問題点や相手の主張の一部を認めてみよう。そして、相手はどの点を考え直す意思があるのかを尋ねてみれば、こちらが食わせ者でないことをわかってもらえるだろう。
  • こちらの主張を支えるのは、理路整然として説得力のあるごく少数の根拠だけでいい。そうすると、相手はこちらの主張に耳を傾け、自分の見解を疑問視するようにもある。そして、こちらがシンプルな問いを投げかければ、相手は興味をそそられ、答えを探ろうとする。
  • 誰かから反論され、それを戦いとして受け止めたとき、人は反撃、もしくは逃走する。だが、その状況をダンスと見れば、前進や後退の他に、サイドステップという選択肢が生まれる。対話について対話を持つことで、意見の対立の原因から関心をそらして、話し合いを発展させることに意識を集中させる。
  • 論議が激しくなったとき、いったん間を置いて「どのような証拠であれば考慮しますか?」と尋ねてみるといい。その答えが「何もない」であれば、それ以上議論しても無駄だ。お膳立てしても、本人にその気が無ければ互いに歩み寄ることはできない
  • 聴衆は、情報を得れば、遅かれ早かれ私たちの欠点や矛盾を見つけ出す。それならば、こちらが自分の欠点を自ら探す謙虚さや、それらをいち早く見つける洞察力、受け止める誠実さを見せた方が、評価はよくなるはずだ。
⑥「反目」と「憎悪」の連鎖を止めるために
  • 固定観念にとらわれるようになるのには、社会的な原因もある。人は同じ思想を持つ人と交流する傾向があるため、極端な方向に流れやすい。これは「集団極性化」と呼ばれ、数百もの実例によって明らかになっている心理現象だ。
  • 固定観念を取り除いたとき、それまで忌み嫌っていた集団のメンバーの多くが意外にも感じのよい人物であると気づくこともある。固定観念という不安定なジェンガのブロックを取り除くための最も効果的な方法は、相手と向き合って話し合うこと
⑦「穏やかな傾聴」こそ人の心を開く
  • 人々を変えようとするのではなく、彼らが自力で変われるように、動機を見つける手助けをする「動機付け面接」がずっと効果的。動機付け面接を行うときは、相手の自由意思を守るために、指示や助言を与えるのではなく、本人が変わりたい方向を見出せるように質問してみる。
  • よいガイド役というのは、考えや行動を変えたいと思っている人に常に寄り添い、手助けすることを途中でやめはしない。彼らが目標に到達するのを見届けるまで、ガイドの役目は終わらない
  • 相手の話に耳を傾けるということは、相手に最も希少で、貴重な贈り物である「関心」を向けているということだ。相手を大事に思っていることを、そして相手の目標達成を心から願うことをはっきりと示すことができれば、やがて相手もこちらの話に耳を傾けてくれるようになるだろう。

(3)Part3:学び、再考し続ける社会・組織を創造する方法

⑧「平行線の対話」を打開していくには
  • 反対意見を聞いたからといって、おいそれと自分のスタンスを考え直す気にはならない。両極を示すだけでは、問題は解決しない。それは単に、社会が分極化している事実を指し示しているにすぎない。この「バイナリー・バイアス」の好ましくない傾向への対処法は、「複雑化」である。つまり、何かのテーマについて検討する際には、多種多様な観点を提示するのだ。
  • 複雑性を伝えるためには、コンティンジェンシー(偶発性・予測していなかったことが起こる不確実性。「未来に起こりうる偶然」のこと。)について強調するのも効果的だ。どんな実証的事実もいつどこで再検証され、覆されないとも限らない。偶発性、不確実性は、どこでも、どんな集団にもある
  • 「…は常にいい」とか「…は常に悪い」と思う人は、盲信者であるかもしれない。常に効果的な行動パターンなどないし、すべての解決策には予期せぬ結果が伴う。複雑性をよく理解すれば、そのことにも気づくようになるだろう。
  • 相手の立場に立ってものを考える「他者視点取得」ではなく、実際に相手と対話することで相手の見解のニュアンスについて洞察を得る「他者視点追求」が役に立つということだ。少ない手がかりをもとに人々を判断するのではなく、対話することで仮説を検証していくのだ。
⑨生涯にわたり「学び続ける力」を培う方法
  • 歴史教育の分野では、近年、正しい答えが1つではない問いを投げかけていこうという傾向がある。重視されるのは、正しい答えを見つけることよりも、むしろそれらの問題について多角的な視点で考え、建設的に論じるスキルを身に付けることだ。
  • より学生に好まれたのは講義だったものの、実際に学生たちがより多くの知識やスキルを身に付けたのは、アクティブ・ラーニングだった。アクティブ・ラーニングは脳をより働かせなくてはいけない。そのため、学生を楽しい気分にはしてくれないが、深い理解へと導いてくれる。
  • 高校では教師の半分が、授業時間の大半またはすべての授業時間を講義に充てている。講義は必ずしも最善の学習法とは限らないし、講義だけでは、生徒は生涯学習のための基盤を十分に固めることができない。学校教育のすべてが知識を詰め込むだけで、疑問視する機会を全く与えられなkれば、人生で必要とされる再考する能力を培うことはできないだろう。
  • 学校で優秀な成績を修めるには、たいてい古い思考方法をマスターする必要がある。一方で、素晴らしいキャリアを築くためには、常に新しい考え方をすることが不可欠だ。かたや、全教科でAを取った学生たちの多くが、正しさにこだわり、保守的な考えや慣行を再考したがらなかった。
  • 学ぶための最善の方法は教えることだ。彼らは何を学んだかだけではなく、誰から学ぶことができるのかを自問し、再考した。
  • 生徒は複雑な問題に直面すると、たいがいうろたえるものだ。その時、生徒が喪失感や無力感を味わわないように、さっと救いの手を差し伸べたくなるのが、教師としての自然な衝動である。しかし、曖昧さや混乱に対して探求心と好奇心をもって対応できることは心の柔軟性を見る指標の1つであることが研究でわかってる。混乱とは、探求すべき新しい領域がある、もしくは解き明かすべき新しいパズルがあるという合図にもなる。
  • つまるところ、知識を頭の中に詰め込むだけが教育ではない。教育というのは、私たちが生涯にわたり草案を何度も描き直す習慣を築くこと、そして生涯にわたり学び続ける能力を培うことなのだ。
⑩「いつものやり方」を変革し続けるために
  • 再考することは、個人にのみ求められる技術ではない。これは集団が備えるべき能力でもあり、組織の風土に依存するところが大きい。学びの文化を醸成するためには、「心理的安全性」と「説明責任(アカウンタビリティ)」という組み合わせが必要である。
  • 心理的安全性の高いチームでは、人為的ミスの報告がより多かったが、ミスの頻度はより少なかった。自分の過失をためらくことなく認めることができる環境では、人々は過ちから学び、その原因を取り除いて進歩することができた。それに反して、心理的安全性の低い環境では、人々は咎められるのを避けるためにミスを隠したため、原因を特定して将来の過失を防ぐことがチームにとっても困難になっていた。その結果、同じ過ちが繰り返されることになった。
  • 心理的安全性を醸成するおは、人が互いに尊敬し信頼し、オープンでいられる環境である。そのような環境下では、人々は報復を恐れることなく懸念や意見を述べることができる。そしてそれが学びの文化の基盤になる。
  • その根拠は何か?これは誰もが自分や他者に対して発するべき問いだ。この問いを発する際に重要なのは、率直さだ。相手を自己防衛に追い込まれないよう配慮しつつも、客観的かつ単刀直入に疑問を呈し、問題に対する興味を示さなくてはならない。
  • 自分たちは発展途上にあると認めるには、謙虚さを忘れない自信が必要だ。つまり、自分の有能さを誇示するよりも、自分を改善しようとする意欲や向上心が大切ということだ。このマインドセットが組織内に広く、深く浸透すれば、人々は率直に、勇気を持って意見を述べるようになるだろう。
  • 成果重視の組織風土では、人は多くの場合、ベストプラクティスばかりにこだわる。そこでのリスクは、あるルーチンが最善だと断定されると、それがそのまま固定化してしまうことだ。そして人はその美点を説き、欠点を見過ごし、不完全なところや改善すべき点を見つけだそうという探求心を失ってしまう。向上していくためには、私たちはベストではなく「ベター」プラクティスを常に探求すべき。
  • お粗末な判断は、浅はかな考えから生まれる。一方、適切な判断が下されるときというのは熟考・再考がなされており、人は個々の意見を誰に憚ることなく口にできる場が作られている。調査によると、判断を下す際に、その判断に至った根拠を即時に説明しなければならない場合、人はより批判的に考え、あらゆる可能性を深く考察するという。「プロセス・アカウンタビリティ」と「心理的安全性」は対極にあるかのように見えるが、実際は独立して共存している。

(4)Part4:結論

⑪視野を広げて「人生プラン」を再考する
  • 立場固定に陥るのは、人間というものがなんでも合理化しようとする生き物だから。人は絶えず自分の信念を正当化する理由を探す。エゴをなだめ、メンツを保ち、過去の決定の有効性を立証しようとする。回避可能である失敗を回避できないのは、立場固定バイアスによるところが大きい。だが、もう1つ、皮肉にも私たちが成功の原動力と崇めている資質ー「根性(GRIT)」にも大きな原因がある。再考という観点から見ると、根性はマイナスの資質になりかねない。
  • 「英雄的な粘り強さ」と「愚かな頑固さ」は紙一重だ。時として、最も価値ある根性とは、歯を食いしばって撤退することである。
  • 「職業を選ぶ」のは、「ソウルメイトを見つける」こととは違う。理想の仕事は、まだ創造されていない可能性だってある。従来からの産業は変わりつつあり、新しい産業がかつてない速さで生まれている。ほんの少し前まで、グーグルやウーバー、インスタグラムは存在しなかった。あなたの将来の姿だって、まだ存在しない。そしてあなたの興味もまた、時とともに変わるかもしれない。
  • 転々と場所を変えても、自分自身から逃げることはできない。行動を変えた学生は幸福度が高まり、その状態が継続したことが明らかになっている。人の幸せは多くの場合、どこにいるかよりも何をするかで決まる。環境ではなく、行動が意義や帰属感をもたらす。
  • 私たちのアイデンティティも人生も、開放システムだ。目標は何か、どんな人物になりたいかは変わるものであり、古い理想図に縛られる必要はない。自分の選択肢や可能性について再考するための、最もシンプルな方法は、日々の行動を疑問視し、見直すことだ。過去の決意や覚悟を見直し、改めるには、謙虚さが必要だ。現在の決断に対する懐疑心、そして将来を思い描きなおす好奇心もいる。目標に向かう道のりで見つけたものが、私たちをしがらみや過去の自分から解き放ってくれるだろう。再考は、知識や見解を改めるだけではない。再考は、私たちの思考を自由にして、より満ち足りた人生を送るためのツールなのだ。
⑫エピローグ
  • 結論が書き手の私にとっては終点を意味しても、読者にとっては始点である。結論が新しい考えへのスプリングボード(飛躍のきっかけ)、そして新しい会話への架け橋になるだろう。
  • 私たちの誰もが、再考するスキルを磨くことができる。どのような結論に達しようとも、私たち一人ひとり頻繁に科学者のゴーグルをかけて再考するなら、世界はもっと住みやすい場所になるかもしれない。さて、あなたは私の提案に同意するだろうか?あなたがノーと言うなら、どんな証拠があれば再考するだろう?

3.教訓

たとえば現在の職場では、自社での新人研修を、講師役の対面説明でなく、事前動画撮影したものを視聴することが検討されています。

たしかに、効率性の観点からすると、本書にあるベストプラクティスなんだろうと思われます。

一方で、対面の講義を続けることのメリットに目を向けると、以下が挙げられます。

・講師⇔受講者間で双方向の意見交換ができること

・現時点の担当者の顔が見えること

・講師側も教えることによって自らも学ぶ機会が得られること

また、一度作り上げてしまうと、効率性を考慮すると作り直すことが遠ざけられ、よりよい講義にしようという再考の機会が奪われてしまう可能性もあります。決断にあたっては、メリットの一面だけでなく、デメリットを天秤にかけることが大切です。

常に、今取り組んでいることが本当に正しいのかという視点を持ち続け、自分や周囲に疑問を投げかけ、立ち止まって再考することの重要性をしっかりと理解することができました。