1.はじめに
シンプルな表紙で目を引き、新刊で見たときから読もうと思っていました。
そして、その1つの習慣とは、「楽しむ」ということ。
その結論自体は何も新しいことではなく、1度は聞いたことがある人も多いと思います。ただ、改めて「楽しむ」とは何か、楽しめないときはどうするか、など、振返って考えてみるいい機会になりました。
以下では印象的だった部分を引用して紹介していきます。
2.内容
(1)楽しむと決めた者にだけ、楽しい人生がおとずれる
- あらゆるものごとを楽しむ人こそ、結局、人生がうまくいく。なぜ「楽しむ」人の人生はうまくいくのか。それは「楽しむ」ことがただの感覚や感情ではなく、人生を動かす大きな原動力だから。本気で楽しんでいる人は「がんばっている」という感覚すらない。がんばるというより、自然とやり続けられる。無理してがんばっている人は、時間も忘れて楽しんでいる人にはかなわない。
- 「大人らしさ」「社会人らしさ」もたしかに大切だが、もっとも大切なのは「自分らしさ」。これまで「我慢強い」「忍耐強い」は美徳とされてきたが、もう時代が変わっている。自分の価値観で、自分らしく生きることが大切。他人の価値観で生きていても、「やらされ感」があるので、楽しくなく、幸福度も下がる。
- 尊敬する人を通じて価値観が明確になると、日々の選択や行動が変わり始める。その理由は、価値観が「自分にとっての方向」を教えてくれる羅針盤の役割を果たすから。尊敬する人の尊敬する点を掘り下げることで、自分が何を大切にしているのかが見えてくる。
(2)なぜ、ごきげんで仕事をするとパフォーマンスが最大化するのか
- 「やりたくないことリスト」を書き出すことの効果は強力。そうなりたくないという力は、こうなりたいと願う力よりもシンプルで強力。ただ「どうなりたいか?」「何をやりたいか?」も一緒に考えないと、痛みや損失から逃げるばかりになってしまう。「やりたくないこと」を書いたら、セットで「やりたいこと」も書く。
- 利他の精神で働くための4つのポイント
- 自分の仕事が「誰に」「どう役立つか」を考える
- 周囲の人をサポートする行動を増やす
- 感謝の言葉を意識する
- 結果よりもプロセスを楽しむ
(3)シンプルだけど奥深い、幸せになるための人間関係のコツ
- 「誰とでも平等に接するべきだ」という声があるかもしれないが、「すべての人に親切であること」と「誰と深く付き合うか」は別問題。誰と時間を深く共有するかは、自分の人生そのものを決める選択。「付き合う人を選ぶ」とは、冷たい行動ではなく、本当の意味で自分と他人の人生を尊重する選択。
- 出会う人を変えるためには、自分がいる環境を変えるのが早い。いい人とつながるには、自分の価値観に合って、「ワクワクする」「楽しい」と感じる場所や集まりに参加すること。意図して自分の価値観や考え方と合う人と出会える環境とは、自分が好きな趣味のコミュニティに参加することや、興味があることを学べるサークルやワークショップなどに参加すること。
(4)何が起きても楽しめる人の考え方
- いまの場所でどうしても自分らしくいられない場合、環境を変える決断も必要。これは逃げではなく、新しい可能性を見つけるための1歩。新しい環境で新たなチャンスや出会いが生まれ、自分の可能性が広がる。そのときの自分が何を感じているのかを軸に、柔軟に考えることが大切。
- 起こってしまった過去の出来事や事実としては変えられないが、その出来事が自分にとってプラスになる考え方や気づき、学びなどをくれると気づければ、すべてが好転する。「○○のせいで」と考えてしまうところを、「○○のおかげで」に言いかえると、ネガティブな出来事がプラスな出来事に変わる。
- 「××しなければならない」よりも「○○したい」という気持ちに従うほうが、きっと人生は楽しく充実したものになる。「どうせいつか死ぬんだから」と投げやりになるのではなく、「どうせいつか死ぬからこそ、いまを最大限楽しもう」と考えられるようになれえば、人生はもっと豊かになり、生き方も大きく変わる。
3.教訓
さいごに、本書のあとがきに印象的な記載がありました。
ロールプレイングゲームでは、ゴールドを稼ぐことよりも、イベントをこなしてストーリーを進めることや、レベルアップしていくことでゲームを楽しむはずです。これは現実世界と同じです。お金のために働いていく過程で、経験値が手に入り、レベルは上がります。ただし、お金のためだけに働いていても、楽しくありません。
ゲームも現実の世界も、進んでいくと、発生するイベントの難易度が上がっていきます。そのイベントをクリアするためには、仲間が必要です。仲間と一緒にイベントをクリアしていくと、あなたも仲間も経験値がたまってレベルが上がります。すると、できることが増えて、どんどん楽しくなっていきます。
これ以上、わかりやすいたとえは無いんじゃないかと思います。
1人で自己満足していても、お金だけを目的にしても、真の意味では楽しさは得られないように思います。
そして、その場所で自分らしくいられず、どうしても「楽しむ」ことができない場合、新しい可能性を見つけるために環境を変える決断も必要、ということも印象に残りました。無理やり楽しもうと思っても、楽しめないことはあります。ストイックに「楽しまなければ」ということも逆にストレスになるので、自分の気持ちに素直になることが楽しむための第一歩、となるように思います。今の自分にはとても響いた1冊でした。
