1.はじめに
いろいろな書店やブックオフに行くと、目につくところに多く置かれている本です。
先日は購読している日本経済新聞でも紹介されていました。
主人公が入った「しつもんカフェ」では、メニューの裏に以下の質問があります。
- あなたはなぜここにいるのか?
- あなたは死を恐れるか?
- あなたは満たされているか?
この3つのキーワードをもとに、会話調で物語が進んでいきます。
以下では、特に印象に残った部分に絞って引用して紹介していきます。
2.内容
- 「あなたはなぜここにいるのか?」それは難しい問題だ。人それぞれ、向き合う時期が違う。小さな子どもの頃に解決する人もいれば、大きくなってから解決する人もいる。一生向き合わない人もいる。
- あなたがここにいる理由を満たすなら、なんでも好きなことをやりなさい。ここにいる理由が人を助けるためだとしたら、「人助け」の定義に合う限り、なんでも好きなことをやればいい。
- 「あなたはなぜここにいるのか?」、なぜここにいるのか、何をしたいのかが、はっきりとわからないから、たいていの人がやっていることをこなすだけ。「たいていの人がやっていることをこなす」のは、存在理由を満たすのに役立っている?
- とりあえずは、毎日を好きに使えないという事実を埋め合わせるために、私たちは多くのモノを購入する。だから、支払いのためにますます仕事に費やす時間が増える。仕事に費やす時間は、私たちが人生に望む過ごし方ではないから、さらに満たされない気持ちになる。なぜなら、やりたいことをする時間がさらに減ってしまうから。
- 私が話したこともまた、ただの1人の意見にすぎない。これを聞いてから、周りの世界を観察して判断すればいい。そこに真実があると思うか。それとも違うと思うかは、あなた次第。
- 難しいのは、何が自分を満たすのかは自分が決める、と気づくこと。他の誰かが教えてくれるのではなくて。自軍にモノをあげるをやめ、その代わりに、ご褒美は、自分がしたいことをする時間になった。その代わりに、ご褒美は、自分がしたいことをする時間になった。
- 存在理由を見たそうと行動している人たちと交流するとどんな気分になる? 彼らの情熱と熱意に、つい引き込まれてしまう。自分が助けられなくても、他に助けてあげられそうな人がいれば、その人たちに連絡したいと思う。そうしたいと思うのは、とても正しい道を歩んでいるように見えるから。
- 誰もが自分の人生のあらゆる瞬間を自分でコントロールしている。それを忘れてしまい、すべての影響に適応しようとしていたが、同時にそれらの影響にコントロールされていた。自分の運命を自分でコントロールできないと感じるほど、物事や人に振り回されてはいけない。
- 人生は素晴らしい物語。ただ、ときどき自分が作者だということを忘れてしまう。私たちは何でも好きなように書ける。
3.教訓
本書には、心に留めておきたい言葉がいくつも散りばめられています。
ただ、ところどころ哲学的な表現もあり、きちんと理解しきれたのか自信が持てない部分もありました。また、住宅ローンや教育費と向き合う世代として読むと、どうしても“理想論”に感じられる箇所があることも否定できません。
それでも、「なぜここにいるのか、何をしたいのかが、はっきりとわからないから、たいていの人がやっていることをこなすだけ」という一節には、ぐうの音も出ず、何とも言えない感覚がありました。
今の自分には背負っているものがあり、書かれていることをそのまま実践するのは簡単ではありません。それでも、人生にはいつか荷物を下ろす時が来る。その時に備えて、「自分はなぜここにいるのか」を考えておくことは、きっと大きな意味を持つはずです。
現実と理想のあいだで揺れながらも、一度読んでおく価値のある良書だと感じました。
