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8割の人が副業月収3万円未満なのに好きなことだけして月収100万円稼いだサラリーマンが教える本気の副業術 中川晃雄 著

 

1.はじめに

まだ自身の会社では副業を認められていませんが、今後、世間の常識が大きく変わり、副業が当たり前の世界が来る可能性はあります。

事実、以下のように大手企業の中で既に"副業OK"としている会社も出始めています。

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本著者は、そのOKの会社のうちの1つ、リクルート出身です。そのリクルートでは、社員の”卒業”時に退職金をステップアップのための支援金として支給する「退職一時金制度」があって独立を後押しするカルチャーがあるので、一般的な会社の従業員とは、それなりに違う形だと思います。

実際、著者である中川晃雄さんも、在職中に起業し、その後卒業しています。

本書では、具体的な副業の選び方、始め方については、ほとんど触れられていません。YouTubeTwitterなどで、個人情報や経験をインターネットを通じて情報発信する副業を始めることを前提に、心構えや生き様について記載されています。

そのため、副業で手軽に少額のお小遣い稼ぎをしたい方向けではなく、タイトル通り「本気」で副業を考えている人向けの内容になっています。

2.内容

(1)行動力の鬼になる

  • 時間とは命そのもの。毎日、限られた時間・命を使って生きている。時間の使い方は命の使い方。だからこそ、「自分の時間をどう使うか」については徹底的にこだわるべき。人の目を気にしている場合ではない。
  • 本業と副業を両立させるために大切なことは、「本業で働く会社のメンバーから、自分の副業を応援してもらうこと」。会社員として組織に身を置きながら自分の意思を貫くためには、周囲との関係性を作る必要がある。やるときはやる。

(2)ルーティンの鬼になる

  • 思考停止に陥り、惰性で自分の命を使っていないだろうか?人生で一番大切なものは時間。決してお金ではない。お金のために時間を犠牲にするのではなく、お金で時間を買う
  • 毎日同じ場所で同じ時間に、アウトプットを通して自分の価値を高め続ける。方法が間違っていなければ必ず成果が出る。やるかやらないかだけの違い。ひたすらアウトプットを行うことでスキルや実績を積み上げ、自らの価値を高め続けることが重要。

(3)影響力の鬼になる

  • 響くコンテンツをつくるために重要なもうひとつの要素が、「発信の内容を発信者自身が体現していること」。偉そうなことは言うが、自分は何の結果も出していない発信者の話は誰も聞かない。説得力が無く響かなければ、人は動かない。
  • 「形から入る」ということは、より早く現実をつくるためにとても有効な手段。やりたいことがあるなら、まずはすぐに、それを実現するための環境、自分が逃げられない環境、自分がもっと動く環境をつくる。あれこれ考えてから行動するよりも、まず形から入るほうが圧倒的に現実をつくることができる。迷ったら、やる。
  • 「この人はなんかスゴそうだ」という印象が信頼を作る。「実際の能力」は重要ではなく、「過去の実績」だけが重要
  • ファンの数を増やす方法の1つが、「自信をコンテンツにした継続的な価値提供」。ほかの人の発信を引用したり、有益な情報をリツイートすることによる価値提供もいいが、それだと個人にファンはつかない。自分以外の情報ではなく、自分自身の情報を発信することが、強く濃い共感をつくる際に重要

(4)結果を出すためのネクストアクション

  • まずやるべきことは、「市場全体から見たときの自分の希少性」を明確にすること。自分で書きだしてもいいが、自分以外の人から教えてもらうことをおすすめする。周りの人は、あなたが認識できていない客観的な視点を持っている。きっと新たな気づきが得られる。
  • 当たらないジャブを多く打つのではなく、狙いすましたストレートを的確にヒットさせる。「質の低い発信は絶対にしない」というプロ意識を持ち、質の高い発信だけを連発することが信頼を積み上げる。その結果、フォロワーやファンの数が増える。
  • 仕事と趣味の定義は次のような形。注意したいのが、どちらも「心の底からやりたいこと」だということ
  1. 趣味:心の底からやりたい&人の役に立たないこと
  2. 仕事:心の底からやりたい&人の役に立つこと
  • 「心の底からやりたいこと」を副業とは呼ばないだろう。本業/副業という区別ではなく、複数の本業を行う「複業」という認識であるべき。趣味こそ、副業のうちのひとつの仕事にするべき。
  • アドバイスは聞くべきだが、誹謗中傷は聞くべきではない。その区別は字面を見ればわかる。判断のポイントは自分や社会のことを思って書き込みしてくれているかどうか。自己満足で書き込みをしていると思ったら、耳を貸す必要はない。自分のことを思ってくれていると感じた場合は、一旦相手の意見を受け止める
  • 強みの認識をもとに、「強みをさらに生かすため」「弱みを補ってもらうため」にチームや個人にどう関わってほしいか、などといった、弱みを補い、強みを活かすためのコミュニケーションをつくる。

3.教訓

「1.はじめに」で触れた通り、将来の独立を含め、”本気”で副業を始めたい人向けではありますが、書かれている内容そのものは、1人のサラリーマン、1人間としての考え方や時間の使い方等であって、一般的な自己啓発書と大きくは変わりません。

しかし、本書で触れられている通り、「何を言うか」ではなく「誰が言うか」が重要であって、学生時代に0円ヒッチハイク日本一周や世界横断し、副業で月間100万円以上を稼ぎ出し、10万人以上のフォロワーがいて、起業し経営している方だからこそ、見えてくる真実があり、本が出版でき、内容に説得力があり、収益を生むことができるということが理解できます。

自身にそこまでの経験が経歴があるかというとそうではないですし、発信できることがあったとして、会社名や個人名を開示した情報発信が認められていない会社も多い(現勤務先もそうです)ので、まったく同じことが即実践できるわけではありません。

ただ、一人のサラリーマンとして、属している会社や組織、携わっているプロジェクトにおいて、発言力を高めて貢献していくためには、非常に参考になる内容であって、副業だけでなく本業にも”本気”で取り組もうと考えている人にとっても、おすすめできる有用な一冊です。