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コンサル一年目が学ぶこと 大石哲之 著

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コンサル一年目が学ぶこと [ 大石 哲之 ]
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1.はじめに

ビジネス街にある書店の多くで、平積みにされている本です。

表紙裏のそでのところに、

  • 職業を問わず、業界を問わず、15年後にも役立つ普遍的なスキルを
  • 社会人1年目で学ぶ基礎的なレベルから理解できるようになる本です

と書かれており、以前から気になっていました。

本書のうち、第3章のデスクワーク術を除いた部分で、印象的だった内容を以下に引用していきます。

2.内容

(1)コンサル流話す技術

  • 結論から話す方法論として、PREP法というものがあり、短い時間で相手に必要なことを伝えることができる。
  1. Point:結論
  2. Reason:理由付け
  3. Example:具体例
  4. Point:結論
  • 会議の際には必ず「アジェンダ」を用意する。何を結論としたいのか、会議で何を決めるのか、それを数字に落とし込んで宣言する。
  • Talk Straight」には端的に喋る、簡潔に喋るという意味と、率直に喋るという意味が合わさっている。言い換えれば、変な駆け引きをせず、言い訳をせず、言われたことにきちんとストレートに答える
  • 感覚的に把握している問題を、実際に「数字」に落とし込み、「証拠」にすることで、人を納得させる。意見は封殺されることがあるが、事実は封殺しようがない
  • 勝手な思い込みは無用。自分では常識と思っていることでも、相手は何も知らないという前提で、ゼロから話す。
  • 求められていないことに時間を使っても、クライアントからも上司からも評価はされない。まずは相手が何を期待しているのかを正確に把握する。求められている中身がわかったら、次はそのレベルにおいて、何がなんでも相手の期待以上の成果を出す。それがビジネスのすべて。
  • どんなに努力したところで、相手の期待値が絶対に超えられないとあらかじめわかっている案件は受けるべきではない。

(2)コンサル流思考術

  • いきなり作業に入らずに、まずは考え方を考える。別の言い方をすると、どのように考えたら答えが出るのか、その道筋をまず考える。つまり、まずはアプローチ方法を考案して、それから行動に移す
  • 事実、解釈、アクションの3つをきちんと区別する。これを混同したり、一部を省略して結論づけたりしてしまうと、筋が通らない話になってしまう。
  • あらかじめ仮説を立てておくことで、調べるべきポイントを絞り込めていれば、効率的なリサーチをすることができる。リサーチはむやみに行ってはいけない
  • 検証により、仮説を否定するデータが出てきたら、素直に修正し、新しい仮説を立てる。証拠を捏造してはいけない。
  • ビジネス能力を向上させるのは、情報量ではなく、考えること。どれだけ考えたかが、ビジネス能力を向上させるのであって、情報量そのものが能力を向上させることはない。
  • 考えるとは、端的に言って、自分の意見を持つこと。情報に接するときには、必ず自分の意見を持って接すること。
  • 「自分の考えを持つ」ことは、「正解を知っている」こととは違う。考えは間違っていてもいい。そもそも、間違っていることに気づいたり、他人と考えが違ったりすることを認識するために考えを持つ。正解を覚える必要はない。
  • 情報を集めるだけでは考えたことにならない。その先にある「本質」を提示することができてはじめて、価値は生まれる。情報をたくさん集めるよりも、ひとつかふたつの本質を抽出し磨き上げることが、考える力を向上させる。

(3)プロフェッショナル・ビジネスマインド

  • 他人に対する貢献ができ、相手がそこに価値を感じてくれたとき、その仕事にはヴァリューが生まれる。仕事の価値を決めるのは、自分ではなくあくまで相手
  • 相手がしてほしいと思うこと、相手が期待すること、それに応えるのが仕事。自分が何をやりたいのかではなく、相手が何を欲しているか、どうしたら満足するのかを考えないといけない。
  • クライアントが「価値がある」と思わなければ、あなたがどんなに時間を費やしても、それは単なる自己満足にすぎない。その仕事にヴァリューはない。
  • 会議で喋らない人は、なんの価値も生んでいない。仮につまらない意見でも、自分なりに知恵を絞って、何か言ったほうがマシで、沈黙は無。会議とはセレモニーではなく、実際に前に進めるために行われるチームワーク上の作業。そのなかで一人だけ何もしない、アイデアも出さない、意見も言わないのであれば、その会議になんの貢献もしていない。チームに貢献する意思がないと判断される。
  • Quick and Dirtyを直訳すると「素早く、汚く」。時間をかけて完璧なものを目指すよりも、多少汚くてもかまわないので、とにかく早く作る。出来は悪くとも、早く仕上げた方がいい。
  • チームの一員としての責務は、リスクを1人で抱え込まないこと。そのために、リスクは早めに開示することが、相手に対する思いやり。早め早めに上司に相談し、方向性が合っているかどうかを確かめる。
  • がんばることにコミットしてはいけない。社内の上司にコミットしてはいけない。仕事の成果に対してコミットすること。常に自分が貢献する相手にコミットメントを持つ
  • 自分でこの仕事を選んでいる、という意識がコミットメントを高める。コミットメントは伝染するので、社内ではコミットメントの高い人の近くにいる。コミットメントが高い人に影響を受けられる環境をつくることが重要。
  • チームワーク=分業。誰が欠けても成功しない。それぞれの担当分野で全員が価値を生み出す。チームワークとは、それぞれにしかできない役割をそれぞれが担って、チーム全体の勝利に向かって走ること。同じ役割を果たす人は、2人もいらない。

3.教訓

自分の20年以上サラリーマン経験を振り返ってみると、ありがたいことに色々な形で先輩から本書の内容に近い話を指導してもらえたように感じます。

ただ、古き良き時代と違って、なかなか先輩が手取り足取りOJTしてくれる機会は減っている企業が多くなっているのではないかと推察します。

そのような中、仕事への向き合い方、マインドの持ち方について、体系的に文書化されているため、新入社員や若手の方々が教科書的に学習するにあたって、非常に有益だと思います。

自身が指導する際にも参考にできる部分が多く、役立てていきたいと考えています。